バブル経済が崩壊した後、長くて暗いデフレのトンネルの中を進んできた、というのが大方の経済専門家の一致した意見です。一時的にマクロ経済が回復した時期はありましたが、一般の国民が実感できるような経済状況の好転はこの間なかったと言えるでしょう。
しかし、今ようやくトンネルの先にわずかな明かりが見えるようになってきたようです。最も顕著なのは、大企業の業績改善とそれに伴う大幅な新規採用枠の増加でしょう。ここに来て、平均求人倍率の改善が全国的に見られるようになってきました。景気は気からという言葉が示すように、先行きが明るくなってくると企業心理として急いで人材の確保に走る傾向があります。人手不足に陥った際のリスクを回避するためです。事実、最も人手不足が叫ばれている建築業界では、仕事があっても必要な従業員が手当てできないため、黒字倒産する企業まで現れています。
この状況は、働く側にとって明らかに有利になりつつあると言えるでしょう。新たに就職を目指す人はもちろん、今の職場に何らかの問題や不満を抱えている人にとって、より良い条件の職場に転職する絶好のチャンスかもしれません。さらに、社会全体で女性の積極的な登用が求められていることから、女性のキャリアアップの機会にもなるはずです。
より前向きな転職が選択肢に入る社会情勢になってきたことは間違いないようです。女性の立場から、自分の将来設計やワークライフバランスなど総合的に勘案した上で、最も適した職場への転職を考えてみてはいかがでしょうか。
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